コロナ鬱対策どうする?

 最近では再び感染者も増えておりコロナは長期化の兆しがありますね。今までの非日常がまだ続くのかと思うと気持ちもダウンしがちです。精神的な健康を保つにはどうしたらよいのか、以下は精神科医 西多昌規先生による論文を抜粋したものです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「自粛警察」に見られる社会的同調圧力と偏った正義感という脅威が、メンタルヘルスに影響を与えている。自分たちの組織から陽性者が出た場合に謝罪するという行動に象徴されているように、covid-19自体での病原性よりも、「感染したらアウト」と社会的に断罪され「分断」されるスティグマ(差別や偏見)のほうが、メンタルヘルスにとっては脅威である。

 都市部と地方との「分断」も深刻である。もとより格差の大きい医療体制、高齢化率の高さや社会の寛容性などでは、都市部と地方の隔たりは大きい。陽性者がいったん出現すれば、自宅に張り紙や投石されるという蛮行が地方で見られるのも事実である。地方では高齢者も多く、covid-19に過敏にならざるを得ないところに、日本に古くから見られる、忌避すべき目に見えない恐怖を「ケガレ」として恐れる文化がマイナスに機能している。

 今回が第一波と異なる点は、緊急事態宣言のときは人々に「しばらく辛抱すれば」という希望があって抑え込みに成功したのだろうが、第二波以降の長期化を控えては、自粛ばかりを続けていては精神的に持たないという点だ。過渡な精神的抑制は、例えば我慢できずに友人と飲みに行ってしまう、油断してカラオケでマスクを外して歌ってしまうなど、逸脱行動のリスクが高まる。酒でうさをはらすアルコールの摂取量増加、乱用も、今後はいっそう懸念され、特に一人暮らしでは抑制が利かなくなり、衝動的な暴力や自殺に結び付きかねない。 

 長期化し、医療従事者でなくても「コロナ・バーンアウト」の危険が増しつつある私たちにとって、メンタルケアの基本は「セルフケア」つまり自分を大切に保護していく生活習慣である。適度な運動と他人との距離をとったうえでの、アルコールを飲みすぎないという節制は、これまでの「コロナ鬱」対策とほとんど変わりはない。

 やはり感染予防に注意したうえで、自分や家族が楽しめる活動をしていく、楽しめる場を探す自助努力がメンタルヘルスにおいてますます大切になるだろう。混雑しない野外での散歩・散策、庭あればガーデニングは感染のリスクも低く、運動と日光浴、達成感を得られる活動だ。

 

2022 北海道公立高校入試分析チーム

分析を通じて来年の試験を予測 まずは北海道公立高校入試問題 次は国立高等専門学校(こうせん) オンライン家庭教師 北海道大学大学院法学研究科卒

0コメント

  • 1000 / 1000